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はじめまして。岡山市です。

はじめまして、こんにちは。岡山市庭園都市推進課街なかにぎわい推進室です。中心市街地の「歩いて楽しいまちづくり」政策の担当をしています。晴れの国、ももたろう、フルーツで有名な岡山市ですが、岡山市中心市街地は郊外化が進み、この30年でまちなかを歩く人が半減してしまいました。そんな中、駅前に初の都市型モールとしてイオンモール岡山が2014年に開業し、郊外からまちなかへ人の流れが徐々に戻ってきました。

まちなかを歩いていると、個性的な個店、店主にたくさん出会います。とがった個店やイベントで20代が集まるエリア、センスのいい雰囲気やデザインやアート系の店が集まるエリア、古着屋や地元行きつけの飲食店がある裏通り、ミシュラン級のこだわりの飲食店が集まるエリアなど、コンパクトなまちなかに、様々な個性のある小さなエリアが点在しています。

県庁通り㈰

県庁通りのオープンカフェ

「このエリアにはどんな人が集まっているんだろう」と気になったことはないですか? 東京みたいに、エリアごとに集まっている人やお店、雰囲気が異なる、個性的なエリアの集合体が、岡山市のまちなかの特徴です。

このnoteでは、岡山市のまちなかの魅力的なエリアやお店の紹介、エリアの個性を音で表現する『岡山音度感』など、まちなかの魅力をもっと発信した り 、歩いて楽しいまちの情報などを発信していきます。

1.岡山市のまちなかについて

岡山市のまちなかは、岡山駅から東に広がり、日本三名園で知られる後楽園、瀬戸内海に注ぐ旭川、南は市役所、2022年開業予定の岡山芸術創造劇場の間に拡がるエリアです。表町商店街、西川緑道公園など、商店街や大型商業施設、公園、オフィス、個性的な個店、飲食店、アパレル店、夜の街、集合住宅などが、コンパクトに集まる職住混在のまちです。また、駅西側には奉還町という昔ながらの商店街と若い世代がリノベーションした店舗が混在するエリアもあります。

人口約70万人の岡山市ですが、まちなかには空き店舗が目立つエリアもあります。そういう都市の隙間に、若い店主が新しくお店をつくったり、人づてに新しい店を呼び込んだりして、復活してきたエリアもあります。

個性的なエリアを歩いて回って楽しめる。バスや路面電車での移動、自転車も走りやすいので、少し遠いエリアにいくときも公共交通やシェアサイクルでスイスイ移動できる。岡山市のまちなかは、そんな小さなエリアの連続と公共交通が連携することで、より魅力的になると思っています。

2.ウォーカブルシティって?

最近「ウォーカブルシティ」という単語をよく聞くようになりました。ウォーカブルシティとは、国土交通省が推進する都市政策の方向性で、目的は「都市の多様性とイノベーションの創出」です。都市に集まる多様な人々の出会い・交流を通じたイノベーションの創出や、人間中心の豊かな生活を実現し、まちの魅力・求心力・国際競争力の向上、岡山市内外の多様な人材、関係人口を惹きつけるまちのことです。

なぜ「ウォーカブル」なのか? といえば、オレゴン州の都市ポートランド、デンマークのコペンハーゲンをはじめ、欧米の多くの都市がすでに車から人中心のまちにシフトしているからです。ポートランドは、人口65万人と岡山市とほぼ同じですが、住みたいまちNo.1といわれ、年間1万人ずつ人口が増えている人気のまちです。路面電車など公共交通が発達し、自転車や歩行者に配慮された都市環境や、建物の1階部分は路面から中が見えやすい透明にするように規制され、まち全体で賑わいが感じられやすいことが魅力のひとつ。ポートランドやコペンハーゲン以外にも、ニューヨークのタイムズスクエアやパリのエッフェル塔周辺など競争力の高い国際的都市でも歩行空間化が進み、都市の魅力がアップしています。

西川㈪

西川緑道公園で開催されるマルシェの様子

1階は個性豊かな店が立ち並び、路上はオープンカフェやマルシェなどの屋台で賑わい、公園はリビングのようにくつろいだり、遊んだり、映画を見ている人たちがいる。そういう面的に広がったまちなら、近所の人や知り合いに出会ったり、馴染みの店主から気の合う人を紹介されたり、イベントで知らなかった面白い人たちに出会う。「ウォーカブル」というと歩くことが目的のように感じますが、僕らはこういう『人の営みがみえる暮らし』に憧れ、「歩きたくなるまち」を岡山市のまちなかで実現しようと思っています。

3.まちの温度を“音”で表現する『岡山音度感』

ウォーカブルなまちなかのビジョンに共感してくれる人たちと、一緒につくっているのが『岡山音度感』というプロジェクトです。

岡山市のまちなかには、それぞれ個性の異なるエリアが点在しています。そのまちの個性って、あまり訪れたことのないエリアやお店はなかなか気づかないものです。グルメサイトや口コミサイトだけでは伝わりづらい、エリアの“温度感”みたいなものをこのプロジェクトを通じて発信できればと思いました。

その表現として、まずは“音”。美味しそうな料理でお店を選ぶように、好きな音楽でお店やまちの居場所を見つけられたら、新しい店やまちの魅力との出会いができるかもしれません。
お店やエリアの雰囲気を表現した音楽と、自分の好きな音楽が調和していると心地よく感じませんか? そんな心地よさでお店を選べるように『岡山音度感』プロジェクトを立ち上げました。
素敵な音楽と、趣味の合う店主がいれば、行ったことのないお店でもすぐに溶け込んでしまうのではないでしょうか。隣に座ってるお客さんとも、仲良くなれるかも。店主の好きな音楽、訪れる人が好きな音楽、そういうものを可視化できれば、エリアの個性も分かりやすくなると思っています。

小さなエリアの個性が際立てば、岡山市のまちなかがもっと歩いて楽しむまちになると思います。そんな面白い岡山市の魅力を発信していきます。


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