【下石井公園】芝生化した広場で繰り広げられるそれぞれのマイプレイス!
岡山市では11月2日(火)から12月19日(日)までの48日間で、まちの中心に位置する下石井公園の芝生化社会実験を行いました。(社会実験の概要はこちらの記事をご覧ください)また、この社会実験の一環として12月4日(土)からは4つのタイプの『ピクニックワゴン』の貸し出しを開始しました。下石井公園内で自由に利用していただき、公園内をより楽しんでいただければ!との思いです。そして、今回どのような憩いの空間の創出ができたのでしょうか?『芝生化』プラス『ワゴン』がもたらした、下石井公園でおきたことをお伝えします。
ワゴンがやって来た!
12月3日に5台のかわいいワゴンがやってきました。「マイプレイスを楽しもう」の文字が。また、それぞれのワゴンには『PLAY』『RELAX』『LIVING』『DINING』をテーマに下石井公園へ訪れた方に自由に楽しんでもらいたいアイテムを揃えました。
まずはアイテムのご紹介!
これらを確認していると「何をしてるの?」と、近所の幼稚園へ通うこどもたちがやってきました!
「ごめんね。お仕事中だよ。」と、エアソファーを作ろうと、職員が走り出すと結局おにごっこが始まりました。
ワゴンの貸し出しをするための事前準備と確認の予定が、こども達の声から空気が変わり、保護者へ芝生化やワゴンの社会実験についてお伝えし、ワゴンの利用を促してみると、「借りていいんですか?」と、驚きながら利用してくれました。また、芝生でお弁当を食べに来ていた高校生にも「よかったら使ってみて!」とワゴンを差し出すと、ちゃぶだいでお弁当を食べ始めてくれました。
ワゴンを貸し出しをするということは
当然ですが、ワゴンの貸し出しをするということは、毎日ワゴンと看板を『出す』『片づける』の作業があります。勝手に転がってくることはなく、そこには誰かの手が必要となります。偶然なのか、人工芝の設置と同時期に、下石井公園内に障がい者の就労支援施設『アート&ジョブセンター』がオープンしました。また、そこには障がい者の就労を支援するカフェ『こもれび』のオープンが決まっていたので、「ワゴンをカフェの営業に合わせて出し入れをしてもらえませんか?」と、お願いしたところ、こころ良いお返事をいただくことができました。
それぞれのマイプレイス!
ピクニックワゴンの貸し出しと並行して、下石井公園の滞留調査とアンケートを実施しました。
調査をしていると、ワゴンを見ている人や看板を眺めている姿をみかけます。そういった方に、人工芝設置の社会実験とピクニックワゴンのお話をすることで様々な方とお会いすることが出来ました。
午前中は、歩き始めのお子さんのお散歩、午後からは幼稚園から帰って来たお子さんとママ友たちに図書館帰りの方、夕方には小学生、中学生、高校生、犬のお散歩。お天気のいい平日にはグラウンドゴルフなどそれぞれの楽しみ方。そして、土日にはさすがまちの中の公園です。たくさんの方に利用されにぎわいが生まれていました。
土曜日には近くの小学校の学童保育が遊びに来てくれました。指導員さんは「公園へ行こうと声をかけても、こどもたちしぶしぶだったのに!」と走り回るこどもたちを見て笑います。また、ピクニックワゴンと芝生を見て「明るくていいですよね。土もいいかと思うけれど、今日は転んだ子もいたくなかったみたいで良かったです。」と教えてくれました。
ある日は女子高生が何やら二人でダンスをしています。そして、頻繁にスマホをチェックしています。『TikTok』の撮影だそうです。「芝生の緑色がかわいい!」と教えてくれました。
それぞれのマイプレイスが生まれていました!
さよならなんていわないよ!
そして、とうとう最終日。「もうなくなるのですか?」「アイテムだけじゃなくて芝もなくなるの?」「次はいつ始まりますか?」「さみしいです。」「またしてください。」「みんな楽しまれていたよ。」たくさんの声を直接、聞かせていただきました。でも、12月19日が最終日。
48日間の芝生化、16日間のワゴンの貸し出しの社会実験は無事終了となりました。
この48日間の間に「ジャズのミニコンサート」「クリスマスリースづくりワークショップ」を実施することもできました。すべてを記すと日常だけでも盛沢山で今回は残せませんが、楽しんでくださった皆様の姿を目にでき良かったです。アンケートのご協力、人工芝とワゴンをかわいがってくださった皆様ありがとうございました!